変身資産の獲得に向けて


Last Updated on 2021年8月21日 by 時代遅れコンサルタント

先日、人生100年時代に稼ぎ続けようとしたらアンラーニングが必要だと書きましたが、アンラーニングとは何かについて、もう少し書き足したいと思います。
リンダ・グラットンの「ライフ・シフト」に、人生100年時代を生き抜くためには、次の3つの無形資産が重要だと書いてあります。
① 生産性資産: スキルと知識、職業仲間、評判
② 活力試算: 健康、バランスの取れた生活、友人関係
③ 変身資産: アイデンティティを再構成する力、準拠集団の再構成を助ける多様性のあるネットワーク、新しい経験に開かれた姿勢
このうち①と②については、多くの人が既に投資を続けているでしょう。(②は怠けがちですが(笑))
では、③についてはどうでしょうか?私がこの本を読んでいて一番わかりにくかったのがこの③の意味でした。個人的には、三度職を変えているし、70歳を過ぎても働いているので③の資産は持ち合わせているようですが、では自分は何を有しているのか、どうもうまく説明できません。
その理由は、この本が幅広い読者を対象としているが故に、あまりにも一般的な事柄を書いている(抽象度が高すぎる)ことにあるようです。ということで、自分の経験を振り返って、もう少し具体的に(自分に向かって)説明してみようと思います。
多分ちょうど良いタイミングでうまく変身するためには、第一歩として、自分を変える必要性を認識することが必要だと思います。
私の場合、最初のきっかけは40代半ばの頃の中学時代の同級生(女性)の発言でした。彼女は離婚していて、シングルマザー としてピアノ教師をやりながら二人の子供を育ていていたのですが、中学時代マラソンで学年一番だった勢いそのままにすごく意気軒高で、70歳になったら幼稚園を開設し100歳まで園長先生として働く、と言ったのです。
その時に、すごく刺激を受けて、100歳まで生きるというオプションが私の頭の中に植え付けられました。そのイメージが頭にあると、不思議なことにセンサーが働くようになり、時間をかけて次のような情報が集まってきます。
1)投資の本を読むと、一番大事で効果的なのは金融資産などではなく自分自身への投資だと書いてあります。そのことから、金銭面での心配をなくすためには、お金を貯めるのではなく、自分自身が働き続けられるようにすれば良い、その方が簡単だと思うようになります。
2)コンピュータ産業に身を置いていたので、インターネットの発展を黎明期から見ており、早いうちから、個人が大組織や大衆に対して発信力を持ち得るということを体感していました。このことから、独立をして商売をすることの障壁がどんどん取り除かれていく確信を持ちました。
3)売れないコンサルタントとして鳴かず飛ばずの数年間を過ごし、最終的にクライアント・パートナーとして成功していく中で、商売をするのに大事なのは、専門能力以前にクライアントに信頼される営業力であることが身に染みました。
元々新しい物好きで「新しい経験に開かれた姿勢」がある結果、このようなことが心の中に蓄積されたわけです。
このような蓄積のもとで、天変地異のリーマンショックが起こったことにより、それまで漠然と考えていた定年後5年間65歳まで会社に残る道が閉ざされ、一時的な転職、その後の独立という「アイデンティティの再構成」を行わざるを得なくなりました。
この一連の動きの中で、次の2つのアンラーニングを行ったことになると思います。
a) 定年後食べていけるだけのお金を貯める(ストック)→ 一生働く(フロー)
b) 雇われる → 独立する
独立の時に考えたのは、これからは中小企業に対してのコンサルタントとして生きようということでしたので、準拠集団については何も持ち合わせてはいませんでした。そのため、色々な人に会って回るということをしましたが、そこはあまりうまくいきませんでした。(このことについては、後日触れます)
アンラーニングには、小さなことから大きなことまで色々なレベルがありますが、人生100年時代の計画に必要なのは、アイデンティティの再構築(引退せず働き続ける、雇われ人を止めて独立する、など)とそれを可能にする開かれた姿勢、ということになるのかなと考えます。
このアンラーニングを可能にするためには「自己変革スキル」が必要だという学説があるようですが、その使い方については、別のところで述べてみたいと思います。
働き続けるスパンを定年までから、「ずっと」に変えるために必要なアンラーニングの事例を紹介しました。ご参考まで。
八木原隆、Hirosi Tajima、他44人
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