定年後の働き方の準備


Last Updated on 2021年8月21日 by 時代遅れコンサルタント

人生100年時代に長期的に稼ぎ続ける戦略を立てようとする場合、まず自分の立ち位置をどうするかを決める必要があるでしょう。地図を書いて、どこに立つかを決めるわけです。ところが、この地図の書き方が分からなくて、あるいは今の自分の位置付近のごく狭い地図しか書けずに、先行きが決められない(今までの延長線外の新しいやり方を模索できない)人が多いようです。
その原因は、自らの固定観念を脱却できず打ち手の幅が狭すぎるからのように思えます。今の環境に最適化しすぎて、目先しか見えないからなのでしょう。
例えば、大企業の部長職の場合、それまでの社内でのゼネラリストとしての高評価を捨てきれません。また、大企業の高給を諦めることも難しいでしょう。でも、それは目先の問題です。視点を長く取れば、70歳を過ぎたら高給以前に雇ってくれるところを見つけるけることすら、容易ではなくなります。
このように考えれば、雇われずに稼ぐ生き方も選択肢に入るはずです。また独立して知り合い以外から稼ごうとすれば、ゼネラリストに興味を持つ顧客が少なそうなことも予測できるので、スペシャリストとしての在り方も選択肢に入ってきます。
こう考えれば、固定観念に捉われない広めの地図が必要なことが理解できるでしょう。
さらに、仮に独立して自分で稼ごうとした場合、その準備には時間がかかります。50代前半になれば、自分が役員レースの中に入っているかどうかも分かるはずなので、日頃の生活と離れた視点でこういうことを考え、準備を始めても良いと思います。
私の場合、40代半ばで外資系の東京支店くらいしか権限のないところで出世コースを追求するのは馬鹿げていると判断し、そこから降りることにしました。ですから、スペシャリストとして生きることは決めていました。(そう決めて、コンサルティング部門に異動しました。)
独立を考えたのは、定年後別の会社に勤めてから、もうこういう暮らしは飽きたと思ってからなので遅かったのですが、幸いコンサルタントとしては何とか食っていけるだろうと、独立に関する懸念は持ちませんでした。しかし、独立後の生活のモデルの構築には、かなりの時間がかかっています。
その経験から、70歳を過ぎたらどうするかという視点での準備を、若くて元気なうちに、またネットワーク構築が容易な勤め人のうちに、早めに始めることをお勧めします。